計算方法 — 建物ごとの日当たり
ご注意 これは計算による推定(シミュレーション)で、実測ではありません。樹木、バルコニー・ひさし、屋根の形、天気、データ作成後に建った建物や建て替えは反映していません。建物は箱型に単純化し、階の高さは一律 3 m と仮定しています。物件の購入・賃貸などの判断には、現地での確認や日影図などとあわせてお使いください。
何を計算しているか
東京23区のすべての建物(約196万棟)について、外壁の面ごと・階ごとに、各月15日に直射日光が当たる時間(分)を計算しています。 周りの建物と地形の影を考え、空はいつも晴れているものとします。モデル版 2。
建物の形
国土交通省の 3D 都市モデル PLATEAU(年度は下の出典に表示)の LOD1 モデルを使います。LOD1 は、建物の底面の形をそのまま 上に伸ばした箱型の立体です(上端は建物の最高点、下端は地盤)。
どこで測っているか(観測点)
- 面: 建物の外周の辺のうち、長いものから最大 8 本。辺の中点から外へ 0.5 m の位置を観測点とします。
- 階:
階数 = max(1, floor(高さ ÷ 3 m))(階の高さは一律 3 m と仮定)。計算するのは 1階・中間階 ((階数−1) ÷ 2の切り捨て + 1 階)・最上階の 3 つです。目の高さ = 地盤 + (階 − 1) × 3 m + 1.5 m。 2階など計算していない階は、上下の計算した階の値の間がおおよその目安です。 - 面の向き: 外向きの方位(北 0°、時計回り)。135° 以上 225° 以下を南向きとします。
- 隣の建物と接する壁(観測点が他の建物の中に入る面、
shared_wall)は計算せず、集計から除きます。
日付と時刻
各月15日(基準年 2026年)。12月15日を冬至(12月21〜22日ごろ)の代表日として使います。冬至より約1週間早いため、 日照時間は冬至当日よりわずかに長めです。3/15・6/15・9/15 も春分・夏至・秋分の代表日です。日の出から日没まで 10 分刻みで判定し、 ある 10 分間の始まりの時刻に日が当たっていれば、その 10 分間を日照とします(そのため時間帯の終わりが日没時刻を少し過ぎることがあります)。 時刻は日本標準時。太陽の位置は pvlib(NREL SPA)で、区ごとに区の建物の重心で計算します。
影の判定
- 裏面: 太陽が面の裏側にある時間。影とは別に数えます。
- 建物: 太陽の方向へ半径 1 km 以内の建物を調べ、建物の上端が太陽より高く見えれば影とします。23区の外の建物も、元データに含まれるものは
影をつくる側に含めます。建物自身の凹んだ形による影も含めます(
self_blocked_min)。 - 地形: PLATEAU の地形データを 5 m 間隔にして、1 km 先まで調べます。
ページに出している指標
- 12/15 最良面・最上階: 外気に面する面のうち、最上階で 12月15日の直射がいちばん長い面の値。その建物で最も日当たりのよい場所の目安です。
- 12/15 南面・1階: 南向きの面の 1 階の値(南向きの面が複数あれば、値が最も大きい面)。周りの影を受けやすい低い階の目安です。南向きの面がない建物は除きます。
- 2時間以上の割合: 上の 2 つの値が 120 分以上の建物の割合。
- 年間平均(最良面・最上階): 最良面の最上階について、12 か月の 15 日の直射時間を平均した値(分/日)。
- 住宅: PLATEAU の建物用途が住宅・共同住宅・店舗等併用住宅・店舗等併用共同住宅・作業所併用住宅(コード 411〜415)の建物。 用途が「不明」の建物(約 1 割)は住宅に含めません。
- 平均階数: 上の階数の平均。高さ 31 m 超: 箱型モデルの高さが 31 m を超える建物の割合。
- 23区の境界から 1 km 以内(
edge_uncertain): 23区の外の建物・地形の一部が元データにないため、値がやや不確か。 高さ未計測(height_uncertain): 元データで高さが計測されず、一律 3 m とされている建物。
町丁目
町丁目は 2020 年国勢調査の小地域(town_code、e-Stat)です。建物は、PLATEAU の住所情報か、e-Stat の境界との重ね合わせで町丁目に割り当てます。
限界
- 建物は箱型。屋根の形、ひさし、バルコニー、樹木、高架の構造物は考慮しません。
- 階の高さは一律 3 m。実際の階数・階高とは違うことがあります。
- 晴天を仮定した幾何学的な計算で、天気は考慮しません。
- 元データ作成後の新築・建て替え・解体は反映していません(元データの時点は各ページの下に表示)。
- 実測による検証はしていません。